2022.03.02 2022.03.03
トイレの止水栓が回らなくてお困りの方に、止水栓が回らないときの対処方法を紹介します。
トイレの水漏れなどで止水栓を閉める必要があるときに、いざ閉めようと思ってもうまく回らずに止められないことがあります。
そこでこの記事では、トイレの止水栓が回らないときの原因と対処法をまとめました。
万が一自分で修理できない場合に備えて、修理業者の選び方と料金相場も紹介しています。
記事の内容
トイレの止水栓が回らない原因とは

トイレの止水栓は基本的に開けっ放しになっているため、水漏れなどで閉めようと思っても回らないことがあります。ここでは、止水栓が回らない原因を紹介します。
止水栓が固まって動かない
止水栓を開けっぱなしの状態で長らく放置していると、ネジ部分にサビや汚れが蓄積されます。それにより止水栓は開いたままの状態で固着してしまい、回らなくなってしまうのです。
トイレを設置してから、止水栓を触ったことがない方は多いのではないでしょうか。固着の原因はさまざまですが、劣化やサビの蓄積などによって動かなくなることは多分にあります。
古い止水栓の場合、パッキンの劣化によって固着してしまうケースもあります。その場合は無理に回そうとするとトラブルが悪化する可能性があるため、パッキンを交換します。
回す方向を間違えている
単純に止水栓を回す方向を間違えていると、止水栓を閉めることはできません。
止水栓は通常全開の状態になっています。そのため、それ以上開ける方向に回しても、固くて回らないのです。
止水栓を回したことが一度もない方は、回す方向を確認してみてください。ただし、無理に回そうとしたり、間違った方向に回したりしてしまうとさらなる故障の原因にもなるため、注意しましょう。
トイレの止水栓が回らない際のタイプごとの対処法

トイレの止水栓タイプごとに、回らない際の対処法を紹介します。
主なトイレの止水栓は以下の3つです。
- ハンドルタイプ
- マイナスタイプ(内ネジタイプ)
- マイナスタイプ(外ネジタイプ)
それぞれのタイプについて、対処法を見てみましょう。
ハンドルがあるタイプの止水栓の場合
蛇口の取っ手のようなハンドルタイプは手でつかんで回すことができるため、ぐっと力を入れて思い切り回せば回ることがほとんどです。止水栓の中では最も回しやすいタイプになります。
ハンドルタイプは時計回りに回すと水が止まり、反時計回りに回すと止水栓が開きます。
固くて回らないときや手に力が入りにくいときは、滑り止め付きのゴム手袋や薄いタオルなどを利用してハンドルを握ると、回りやすくなるので試してみてください。
それでも固くて回らない場合は、止水栓の袋ナットを反時計回りに回して緩めることで、ハンドルが回りやすくなる可能性があります。
マイナスタイプ(内ネジタイプ)の止水栓の場合
回す部分がへこんでいるマイナイスタイプ(内ネジタイプ)の止水栓の場合、マイナスドライバーなどを利用してネジを回します。しかし、ハンドルのようにしっかりつかんで力を入れることが難しいため、マイナス部分に無理に工具をねじ込むと、溝が変形してしまう可能性があります。
ドライバーは一般的なマイナスドライバーではなく、水栓ドライバーと呼ばれるマイナスドライバーを使用するとしっかり溝にはまり、回しやすくなります。水栓ドライバーはホームセンターなどで購入可能です。
水栓ドライバーは止水栓にぴったりとはまるサイズに作られているので、しっかり溝にはまった状態でぶれることなく回せます。止水栓へのダメージも少なく、変形なども最小限に抑えられるので、できるだけ水栓ドライバーを使用することをおすすめします。
マイナスタイプ(外ネジタイプ)の止水栓の場合
マイナスタイプ(外ネジタイプ)は、トイレの止水栓に多く利用されているタイプです。回す部分が突出しているので、マイナスドライバー以外にペンチなどでつかんで回すこともできます。
ただし、ペンチやプライヤーで直接ネジをつかむと変形してしまうため、布などを当ててからつかんで回すとよいでしょう。
水栓ドライバーを使用しても回らない場合、ドライバーを2本差し込んで無理やり外すという方法もありますが、止水栓が変形してしまうので止めておきましょう。
止水栓の固着がひどくて回らない場合は、水道修理業者に修理を依頼するのが賢明です。
トイレの止水栓が固くて回らない場合の対処法

つづいて、トイレの止水栓が固くて回らない場合の対処法を見てみましょう。
いろいろ試しても止水栓が固くて回らない場合は、次で紹介する対処法を試してみてください。
水道の元栓を閉める
トイレの水漏れなどで止水栓を急いで閉めたい場合は、焦らずに水道の元栓を閉めてしまいましょう。
ただし、水道の元栓を閉めてしまうと、キッチンなどその他の水回りでも水が出なくなってしまうので注意が必要です。
元栓は、屋外に設置してある水道メーターの近隣にあることがほとんどですので、確認してみてください。
戸建ての場合は、水道メーターのボックス内に設置されていることがほとんどです。マンションであれば、水道メーターとともに、玄関のすぐそばに設置されています。
注意しなければならないのは、アパートなどで共有スペースに全世帯分の元栓やメーターが設置されている場合です。すべての部屋の元栓がまとめて設置されているので、間違えて別の部屋の元栓を閉めてしまわないようしっかりと確認してください。
シリコングリスを塗って滑りをよくする
汚れやサビによって止水栓が固くて回らないときは、シリコングリスを塗って滑りをよくすると、回る可能性があります。
シリコングリスは水栓用のものがホームセンターで売られているので、そちらを使用してください。トイレの水は手洗いにも使用されるため、水栓用のものを使いましょう。
止水栓の動かしたい部分にシリコングリスをなじませたら、ドライバーなどで回してみましょう。滑りが良くなれば、簡単に回るかもしれません。
水道修理業者に修理を依頼する
いろいろ試してみても止水栓が回らないときは、部品の交換が必要な場合があります。水道の元栓を閉めて一時的に水漏れを止めることはできても、いつまでも家庭のすべての水道を止めておくことはできません。最終的には業者に修理を依頼することをおすすめします。
止水栓を回すために必要な工具やシリコングリスを購入するのにも、費用がかかります。また、素人が自分で直すにはトラブルの拡大などのリスクがあり、さらには手間と時間がかかるでしょう。
水道修理業者であれば時間をかけずに適切な処理を行うことができるので、止水栓が回らない状態でお困りの場合は検討してみてください。
トイレの止水栓の修理料金相場

トイレの止水栓の修理を水道修理業者に依頼した場合の料金相場を紹介します。
| 基本料金 | 0円~5,000円程度 |
| 止水栓からの水漏れ修理 | 8,000円~10,000円程度 |
| 止水栓の部品交換 | 8,000円~10,000円程度 |
| 出張料金 | 0円~ |
| 見積もり料金 | 0円~ |
単純に固くて回らない止水栓を回してもらうだけであれば、料金はそれほど高くありません。しかし、止水栓の部品の劣化による故障の場合、部品交換などの費用が発生します。
基本料金は業者によって異なりますが、合計すると15,000円から25,000円程度の費用がかかるようです。それなりに費用はかかりますが、自分で修理をするリスクを考えると決して高額ではありません。
出張料金、見積もり料金は発生しない業者がほとんどですので、緊急でない方は複数の修理業者で見積もりを取るとよいでしょう。
トイレの止水栓の修理業者の選び方

トイレの止水栓の修理業者をお探しの方に、修理業者の選び方を紹介します。水道修理業者の中には評判の良くない修理業者も存在しているため、ポイントをおさえて業者を探すことをおすすめします。
- 相見積もりを取る
- 対応スピードが早い業者を選ぶ
- 水道局指定工事店に登録されている業者から選ぶ
以上の3つのポイントについて詳しく解説します。
相見積もりを取る
修理業者に依頼する前に、複数の業者で相見積もりを取りましょう。ほとんどの業者は無料で見積もりを取ることができるので、積極的に利用してください。
複数の業者で見積もりを比較すると、料金の相場や適正価格を知ることができ、スタッフの対応やサービス内容なども比べることができるでしょう。
しかし、緊急性が高いトラブルの場合、複数の業者に見積もりを依頼している余裕がない方もいるのではないでしょうか。その場合は、『セーフリー』の無料コンシェルジュをご利用ください。
必要な項目を入力するだけで、最短5分で対応エリア内のおすすめ水道修理業者を紹介します。
対応スピードが早い業者を選ぶ
トイレの水漏れで止水栓を閉めたいなど緊急性の高いトラブルの場合、対応スピードの早さが重要になります。到着までの時間ができるだけ早い業者から選びましょう。
お住まいのエリアに拠点がある水道修理業者であれば、移動に時間がかからないので早い到着が期待できます。到着までにかかる時間は電話で確認できるので、問い合わせた際に必ず確認しておいてください。早い業者であれば15分から30分程度で駆けつけてくれます。
深夜や早朝であれば、24時間年中無休で修理に対応している業者を選びましょう。その際注意したいのは、時間外の割増料金の発生の有無です。業者によっては深夜料金や休日料金が発生する場合があるので、事前に確認しておくと安心です。
到着までのスピードはもちろん、作業スピードも大切です。手際の良さを重視するのであれば、実績が豊富な業者がおすすめ。さまざまな水道トラブルの対応経験とノウハウがあるため、素早く的確に修理してくれます。
水道局指定工事店に登録されている業者から選ぶ
水道局指定工事店とは、決められた資格を有しており水道局から認められた事業者のことを指します。各自治体に登録され、水道局指定工事店であることは信頼できる業者の証でもあります。
止水栓の部品交換といった修理であれば、指定工事店に登録されていない業者でも作業はできます。しかし、給水装置の新設・修繕などは、指定工事店に登録されている業者のみが行うことができます。
ただし、指定工事店には一定の要件を満たしていれば登録できるため、すべての指定工事店が必ずしも信頼できる業者であるとは限りません。
あくまで業者選びの最低限のライン、安心材料の一つとして指定工事店であることがポイントになります。
トイレの止水栓が回らないときは素早い対応が大切
トイレの止水栓が回らないときの原因と対処法を紹介しました。
工具を使用して少しの工夫で止水栓が回るケースもありますが、無理に直そうとすると破損してしまう可能性もあるため、注意しましょう。
止水栓の劣化によって回らない場合は、新しい部品と交換するという方法もあります。自分で修理することが難しい場合は業者に相談するなど、できるだけ早く対処することが大切です。
当サイト『セーフリー』でもトイレの止水栓修理業者を紹介していますので、修理業者をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

トイレの止水栓が回らない場合によくある質問
-
トイレの止水栓タイプごとの対処法を教えてください。
-
トイレの止水栓が固くて回らない場合はどうすればよいですか?
-
トイレの止水栓の修理業者の選び方を教えてください。


































